幹細胞培養上清液とは
幹細胞の治療で話題になっている幹細胞培養上清液とは、幹細胞を培養する時に生成される液体です。
人間の脂肪などにある幹細胞を取り出して人工的に増やし、その液から幹細胞を取り出して、殺菌と不純物の除去を行うことで幹細胞培養上清液ができます。
幹細胞は、他の細胞に生まれ変わる能力や、自分のコピーを作るという能力がありますが、上清液には、幹細胞ができる過程でたんぱく質などの成長因子が多く含まれ、シワの予防、皮膚細胞の再生など、コラーゲンやエラスチンを作り出すために効果的です。
幹細胞の移植には数百万円かかることが多いですが、幹細胞培養上清液を使った治療は、幹細胞の移植よりは安く治療を受けられます。
肌を若返らせたい人やシワの改善を期待する人に人気の美容治療方法です。
治療は点滴もしくは注射を用いて投与するため、日帰りで治療が行えます。
幹細胞培養上清液の成長因子は幅広い悩みに対応が可能です。
保険が効かない幹細胞培養上清液の治療
幹細胞培養上清液の治療は、自費治療となり高額なのが特徴です。
白血病などの疾患を持つ人が受ける造血幹細胞移植や脊髄再生治療は、厚生労働省により保険治療として認められており、一部保険対象になっています。
幹細胞培養上清液を使った治療は、まだ保険治療として認められていないのが現状です。
美容分野だけでなくアレルギーの治療やひざ関節の治療などでも用いられていますが、最先端医療となり保険適用にならないためかかる費用は高額になってしまうでしょう。
費用は注入する量によって異なりますが、数万円〜100万円と高額です。
自費治療のため、クリニックによって価格帯は大きな幅があります。
一般的に静脈内に点滴注射をする時には1回10ml以上が多いです。
幹細胞培養上清液を使った利用では、2年以上の持続期間があることから、ボトックス治療を頻繁に行うよりも回数が少なくて済む幹細胞培養上清液治療を選ぶ人も多くいます。
まとめ
幹細胞培養上清液は、幹細胞を培養する時にできる成長因子を多く含んだ液体で、アレルギーの治療やアンチエイジングなど幅広い悩みを解決することを目的として治療に使われるようになっています。
幹細胞培養上清液を使った治療はまだ保険治療として認められておらず、全額自費で治療を受ける必要があり、価格も高額なことが多いです。
クリニックにより、価格は異なりますが、数万円〜100万円までで、目的に応じて必要な量を投与する必要があります。